書いた記事を集めたものです。ここのはその最後の記事。
最初の記事はこちらです。)
さっき布団乾燥機を出してきて、スイッチを入れた時、
「あ、また布団がふくらむと海が来るな」と思い、
そのすぐ後に、「いや、海はもういないんだった・・・」
と思い出して、ちょっと泣いた。
泣きながら、それをブログに書き込んでいたら、
陸がやってきて、キーボードを踏んづけ、
文章が全部、一瞬で消えてしまった。
「いない人(猫)のことで泣いたりしないで、僕を見てよ」
って、陸のアピールなのかな?
それとも、「いつまでも泣いたりしないで」って海が言ってるのか?
いずれにせよ、なんかちょっと笑えてきて泣き止んだ。
きっと、こんな感じでいいのだ。
そのせいで、あんな夢をみたのだろう。
夢の中で私は船に乗っていた。
遊覧船のような船で、ガラス越しに景色を眺めている。
すると前方に、まるで池に浮かぶボートのような、
小さな木の舟が浮かんでいるのが見えた。
小舟は水面をゆっくりゆっくり進んでいる。
私の船は速度を上げて、小舟に追いつく。
ちょうど横並びになったとき、小舟の中の様子が見えた。
小舟の中には四角い箱があり、底にタオルが敷かれたその箱には、
海が乗っていた。
丸々と太って、きょとんとした表情でこちらを見ていた。
私の船が、ゆっくりと小船を追い越してゆく。
すれ違いざま、私はガラスに張り付くようにして、
「海! ありがとう! ありがとう!」
と、泣きながら何度も叫んだ。
目が覚めた時、泣いてはいなかったがちょっと寂しかった。
そして、海があの小舟に揺られながらひと眠りする間に、
どこか幸せで寂しくない場所にたどり着くといいな、と思った。
チビ猫・陸が来て、早速コジのあとを追い掛け回したりしてるのを見ると、
笑えてくるし、飽きないし、やっぱり子猫はいいなぁ! と思う。
でもそれとは全く別の次元で、たとえば玄関脇に置いてある
爪とぎで爪をとぐ音が聞こえた時に、「海かな?」と普通に思って、
「・・・海はもういないんだった」と気づいた時の切なさったらない。
海は私の過去19年間の恋愛遍歴も全部見てきた。
悲しい時や寂しい時には、「海・・・」と、その体に顔をくっつけて泣いたりしたものだ。
普段はくっつくと嫌がるのに、そういう時は頬を舐めてくれたりして海は優しかった。
だから今も、心が痛くなる出来事や迷うことがある時、つい海の写真に向かって、
「海・・・」と呼びかけながら泣いてしまう。
やっぱり、全然平気にはなれない。
まだ亡くして2週間だし。
そういうことも分かっていて、海はこの陸を送り込んできたのだろうけど。
今も、私の足にじゃれついて「遊ぼうよ!」とねだってくるこのちっちゃい命の塊を。
来ました、例のチビ猫。
何が「例の」かって、海が死んで「もう次は海と同じ茶トラの男の子しか飼わない」
しかも「こっちから探しはしない」と心に誓った途端、友人から話が舞い込んだ、あの子です。
私は、男子猫に関しては、イケメン運はなく、また男女問わずシッポ真っ直ぐ運もない。
ところが、今回のこの子、かなり愛らしい顔面をしています。
もう、赤ちゃんの時から人相の悪かったコジとは比べ物にならない。
あ、でもちなみに私は愛くるしくない顔面の男子猫も好きですよ。
男子猫については、顔面は全然気にしません。
人間だとそこはかなり重要ですが。おほほ。
ほらほら、可愛くないですか?
こんなんとか、どうです? ウシシ・・・
とりあえず、友人から受け取ってそのまま動物病院へ行ったのですが、
そこでもかなりおりこうさんで、先生にも褒められていました。
まあノミだらけでしたが、それ以外は問題ないようで一安心。
めちゃくちゃ食欲旺盛です。
で、遊びまくってます。
でも無駄鳴き全然しないし、トイレもいきなり大人用でちゃんとしてました。
ミチコはあんまり興味がないみたいですが、コジは興味津々です。
追いかけあったりしてますが、苛める感じではないのでこちらも一安心。
きっとすぐ仲良くなるでしょう。
それにしても・・・
この子、茶トラ(と言っても海より色は薄い)の男の子で、このタイミングで
うちにやって来るってだけでも、まあまあすごいと思っていたけど、
実はシッポの先の曲がり方まで海と同じ。
先の方少しだけ、カクッと曲がってるんです。
全く同じ。
ここまで条件揃うと、もう「運命」でいいや、という気になりますね。
海にしてやられたなぁ!
あ、名前は「陸(りく)」にしました。
早速、「りくたん」とか「りっくん」とか、原型以外で呼んでますけど。
海が亡くなって、もう一週間です。
早い、早すぎる。
でも、もうおかげさまで全然泣いてません。
で、ですね。
18歳のミチコ(♀気の強い女王タイプ)と1歳の小次郎(♂おバカで暴れん坊の甘えん坊)が、
現在我が家にいるわけですが、今まで海がいた間は、コジ(小次郎)の、
「遊んで! 遊んで!」攻撃も他の2匹に分散されていたのが、このところ当然ながら、
ミチコに集中。
そしてミチコはかなり迷惑そう、という状況。
ううむ、これは今の間に(コジが子供のうちに)、遊び相手を貰っておくべきか?
などと考えたり。
でも、やっぱり海がいなくなったばっかりで、そんな気にはなれない、と思ったり。
そこで、「もし海と同じ模様の男の子と出会ったら、その時は縁があったのだと
思って引き取ることにしよう」と心に決めた。
これ、あくまで「出会ったら」ですから。
自分から探すわけじゃないから。
そして、私は保護すべき子猫に出会った経験は、この20年間ぐらいで2回しかないから。
つまり、そう簡単に出会うわけはない。
しかも、今回は模様と性別限定なわけだし。
なんて思ってたら、なんと友達から、
「親戚の家の庭に迷い子猫がいて、このままでは保健所に連れて行かれる。
おたくはもう無理だと分かってるけど、誰か貰い手いない?」
とメールが。
しかも添付された画像は、どうも海と同じ茶トラっぽい・・・
この友人、多分、海が死んだこと知らないんですよ?
そしてもちろん、私が条件によっちゃあもう1匹、とか思ってることも知りません。
なのにこのタイミングで?
これでもし、この子男の子だったら、いきなり私んちの子ですか、神様?
などと葛藤していたら、やっぱ男の子ですって。
さぁ、どうするよ、私?
恋人に関してはさぁ、いくら熱く願っても全然かすりもしないのに、
なんでこういう時だけ、ものすごく狭いストライクゾーンにどんぴしゃでハマるかねぇ。
あんまりのハマり具合に、本気で「海? 君の差し金かね?」と思う。
まあ、それで子猫一匹助けられるなら、悪い話じゃないんだけどさ。
なんかあんまりにもデキすぎた話で、気持ち悪いっちゅうか気持ち良いっちゅうか。





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