チビ猫・陸が来て、早速コジのあとを追い掛け回したりしてるのを見ると、
笑えてくるし、飽きないし、やっぱり子猫はいいなぁ! と思う。
でもそれとは全く別の次元で、たとえば玄関脇に置いてある
爪とぎで爪をとぐ音が聞こえた時に、「海かな?」と普通に思って、
「・・・海はもういないんだった」と気づいた時の切なさったらない。
海は私の過去19年間の恋愛遍歴も全部見てきた。
悲しい時や寂しい時には、「海・・・」と、その体に顔をくっつけて泣いたりしたものだ。
普段はくっつくと嫌がるのに、そういう時は頬を舐めてくれたりして海は優しかった。
だから今も、心が痛くなる出来事や迷うことがある時、つい海の写真に向かって、
「海・・・」と呼びかけながら泣いてしまう。
やっぱり、全然平気にはなれない。
まだ亡くして2週間だし。
そういうことも分かっていて、海はこの陸を送り込んできたのだろうけど。
今も、私の足にじゃれついて「遊ぼうよ!」とねだってくるこのちっちゃい命の塊を。





![[フィガロブックス] パリ・下北沢猫物語 (FIGARO BOOKS)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41OtzAjyuNL._SL75_.jpg)




